和紙ランプシェードの作り方|100均材料で簡単DIY
和紙ランプシェードの作り方|100均材料で簡単DIY
100均でそろう和紙や半紙、風船、電池式LEDライトを使えば、UNAU や一般的な作例を参考にした編集部の目安として、高さ約18cmの風船を使った場合に扱いやすい球体が作れます。完成サイズや所要時間、予算には個人差があるため、以下の数値は必ず「編集部の目安」であることに注意してください。
100均でそろう和紙や半紙、風船、電池式LEDライトを使えば、UNAU や一般的な作例を参考にした編集部の目安として、高さ約18cmの風船を使った場合に扱いやすい球体が作れます。
完成サイズや所要時間、予算には個人差があるため、以下の数値は必ず「編集部の目安」であることに注意してください。
手でちぎった半紙の繊維が灯りの縁でふわりと光を散らすと、和紙ならではのやわらかな気配が部屋に広がります。
球体づくりの基本は風船を型にする方法で、定番の作り方として広く親しまれています。
この記事では、LED限定で使うこと、開口部をきちんと確保すること、乾燥を徹底してから灯りを入れることを前提に、安全に仕上げる手順をやさしく整理します。
見た目のかわいさだけで終わらせず、紙の表情を楽しみながら、家で安心して灯せる一作にしていきます。
和紙ランプシェードは100均材料でも作れる?完成イメージと難易度
完成サイズと置き場所の相性
高さ約18cmの風船を使うと扱いやすい球体が作れます。
ただし、完成寸法は風船の膨らませ方や貼り方、紙の厚さや枚数で変わるため、完成直径は作り方に応じて変わり得る旨を明記しておいてください。
難易度・所要時間の目安
難易度は初心者向けです。
作業の中心は、紙をちぎる、のりを水でのばす、風船に貼る、乾かすという流れなので、刃物や電動工具を使う場面がほとんどありません。
子どもと一緒に進める工作として取り入れやすいのも、この工程のやさしさによるものです。
紙の重ね方やのりの扱いで雰囲気が変わるので、精密さより「少しずつ面を作る」感覚で進めるほうがうまくまとまります。
素材別の難しさも少しあります。
半紙はちぎりやすく、重ねたときの表情が出しやすい反面、水分を含むと薄い部分が寄りやすいので、一枚を大きく貼るより小さめに裂いて重ねたほうがまとまります。
100均和紙は見た目が華やかですが、厚手タイプは曲面に沿わせるときに少し抵抗があり、球体では細かめに分けたほうが収まりがよくなります。
障子紙は面で貼ると整った印象になりますが、丸い面に一気に沿わせるより、帯状や小判形に分けるときれいに仕上がります。
どの紙でも、はさみで切るより手でちぎったほうが境目に表情が出て、多少のズレも“手仕事の味”としてまとまりやすいのが利点です。
LED限定など安全前提の共有
光源はLED限定で考えるのが前提です。
紙のシェードにロウソクは使えませんし、白熱電球も向きません。
和紙ランプのように光源との距離が近い形では、発熱の少ないLEDを使うことで熱のたまり方が変わります。
実際、E17で最大25Wの指定がある市販の和紙ランプでも、和紙シェードと組み合わせるなら白熱球よりLEDのほうが扱いやすく、熱の不安を減らせます。
100均でそろえるなら、電池式のLEDキャンドルは相性のいい選択肢です。
『ダイソー』のネットストアにあるLEDキャンドル2個入りの例では、本体サイズが3.7cm×3.7cm×4.8cmと小さく、球体シェードの中にも収めやすい大きさです。
手のひらに乗る程度のサイズなので、シェードの見た目を邪魔しにくく、置き型のランプとしてまとめやすいのも利点です。
⚠️ Warning
紙を重ねて光をやわらげるほど、内部に空気がこもりやすくなります。点灯前に開口部がきちんと取れていることと、本体まわりに熱がたまっていないことがわかる状態だと、飾るときの不安が残りません。
安全面を優先するなら、発熱の少ない光源を前提に設計することが欠かせません。
和紙の透け感や毛羽立ちを生かしつつ、開口や換気で熱がこもらない構造にする配慮を忘れないでください。

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www.daiso-sangyo.co.jp必要な材料と道具|100均で揃うもの一覧
材料
球体タイプの和紙ランプシェードなら、材料は100均でひと通りそろいます。
中心になるのは風船、和紙または半紙、木工用ボンドまたはでんぷんのり、水、LEDライトです。
風船は丸型を選ぶと、貼り重ねたときの形が整いやすく、複数個入りを買っておくと失敗時のやり直しにも対応できます。
UNAU MAGAZINE 和紙のランプシェードDIYでも、風船を型にした球体づくりが紹介されていて、最初の1個はこの構成がいちばん迷いません。
紙は、半紙・100均の和紙シート・障子紙の3系統で考えると選びやすくなります。
半紙は手で裂いたときの繊維がふちに残り、その毛羽立ちが灯りをやわらかくぼかしてくれるんですよね。
素朴でにじむような光にしたいなら半紙、色柄を見せたいなら和紙シート、面をきれいに整えたいなら障子紙が向いています。
100均では110円帯の紙だけでなく、色柄付きや障子紙に300円帯の商品もあります。
100均=すべて110円ではないので、紙だけ少し予算幅を見ておくと選択肢が広がります。
接着材は、木工用ボンドかでんぷんのりのどちらでも構いません。
ボンドは水で薄めて使い、のりはそのままか少量の水で調整します。
のり1に対して水2の配合例が紹介されており、薄い紙を重ねる工作では扱いやすい濃さです。
水は混ぜるためだけでなく、刷毛を洗ったり、乾く前ののりを整えたりする場面でも使います。
光源は前のセクションで触れた通りLED前提です。
100均では電池式LEDキャンドルや小型LEDライトが見つかりやすく、球体の中に収めるならこのタイプが軸になります。
開口部を作るためのサイズ確認用の芯やカップも、材料の一部として先に用意しておくと流れが止まりません。
トイレットペーパーの芯、紙コップ、小さめのカップ、ペットボトルキャップなど、手元にあるもので十分です。
子どもと一緒にDIYチャレンジ!ふんわり丸い和紙のランプシェード | UNAU MAGAZINE ウナウマガジン-理想の暮らしと住まいを探そう
『UNAU(うなう)』とは、千葉の方言で「耕す」の意味。 田畑で個性ある野菜や果物を愛情をもって大切に育てていくように、 皆さまのライフスタイルを、より豊かに、実りあるものにしたい。 長く家づくりを支援してきた当社だからこそ、伝えられるお役
worldhouse.koori.jp道具リスト
材料と分けて考えたいのが、貼る・切る・汚れを防ぐための道具です。
基本になるのは刷毛、ハサミ、新聞紙や養生材で、ここに混ぜるためのカップと計量スプーンが加わると作業が安定します。
刷毛はのりを薄くのばす役割で、なければスポンジでも代用できます。
ただ、半紙のような薄い紙にのりを含ませる場面では、刷毛のほうが力のかかり方が穏やかで、表面のしわを整えやすくなります。
ハサミは紙を細かく整えるときや、乾燥後に開口部を切りそろえるときに使います。
紙そのものは手でちぎったほうが表情が出ますが、養生材やマスキングテープ、仮固定用の補助材はハサミがあると作業が止まりません。
鉛筆もあると、風船の貼らない範囲や開口部の位置を軽く印せます。
線が濃すぎると透けて見えるので、印は薄く入れる程度で十分です。
作業台を守るための新聞紙や養生シートも欠かせません。
のりを薄めると想像以上に液だれしやすく、紙を持ち上げるたびに机へ水分が落ちます。
新聞紙を1枚敷くだけでも後片づけがずいぶん軽くなりますし、広めの養生シートなら貼った紙を一時的に置く場面でも安心です。
手がべたつくのが気になるなら、ビニール手袋やエプロンもあると便利です。
見た目以上に“水仕事”に近い工程なので、服や机を守る準備があるだけで集中しやすくなります。
仮固定用にはクリップや洗濯ばさみがあると重宝します。
球体タイプでは必須ではありませんが、開口部の芯やカップを当てて位置を見たいとき、乾燥中に端を軽く留めたいときに役立ちます。
100均の道具売り場で無理なくそろう範囲で考えるなら、まずは刷毛またはスポンジ、カップ、計量スプーン、ハサミ、鉛筆、新聞紙や養生材を基準にすると、買い漏れが起きにくくなります。
代替品と追加であると便利なもの
基本材料だけでも制作は進みますが、あると作業が整う補助アイテムもあります。
代表的なのはラップやワセリンです。
風船に直接紙を貼る構成では、のりが乾く途中で一部が密着しすぎることがあります。
薄くラップを巻いたり、ワセリンをうすくなじませたりすると、乾燥後に型を抜く工程が穏やかになります。
べったり塗ると紙が滑るので、ごく薄く使うのが前提です。
定規とマスキングテープも、仕上がりを整える補助になります。
定規は開口部の位置を左右でそろえたいときに便利ですし、マスキングテープは「ここまでは紙を貼らない」という境界を作るのに向いています。
球体は自由度の高い形ですが、開口部だけは最初に輪郭を意識しておくと、乾いてから切り直す量が少なくなります。
吊り下げ型にアレンジするなら、糸やフックも候補に入ります。
ただし今回の主軸は置き型・簡易照明としての球体タイプなので、最初の材料としては優先度が下がります。
応用前提でそろえるより、まずは光源と紙、型、接着材の4点を確実に押さえたほうが、買い物段階では整理がつきます。
代替品の考え方としては、専用品を探すより「同じ役割を果たすもの」で見ると迷いません。
たとえば開口部の目安なら紙コップでも芯でもよく、のり用カップは使い捨て容器でも成立します。
和紙も、本格手漉き和紙に限定せず、100均の和紙素材や障子紙を含めて選ぶほうが、最初の一作にはむしろ素直です。
量産の紙は厚みがそろっていて、重ねたときの見え方を読み取りやすいからです。
LED選びとサイズ計測のポイント
DAISOのネットストアにある電池式LEDキャンドル2個入りの例では、本体サイズがおおむね3.7cm×3.7cm×4.8cmと小型です。
手のひらに収まるこの程度の光源であれば、直径約18cm前後の球体にも収めやすく、重心の安定もしやすいでしょう。
ここで必要になるのが、開口部サイズ確認用の芯やカップです。
LED本体の直径と高さを見ながら、トイレットペーパーの芯、紙コップ、小さなカップ、ペットボトルキャップなどを当てて、どのくらいの口を残すか決めます。
開口部は見た目だけでなく、出し入れのしやすさと内部の余白にも関わります。
光源がぎりぎり通る大きさだと、紙の縁をこすって傷めやすく、逆に広すぎると球体のまとまりが崩れます。
まずLED本体の直径を測り、次に高さを確認してから開口部用の芯やカップを当て、最終的な開口サイズを決めます。
直径が合っていても高さが不足すると光源が上寄りになってしまうため、両方を確認するのがコツです。
LEDの種類で迷ったら、まずは電池式の小型キャンドルタイプから考えると整理しやすくなります。
コードやソケットの寸法を気にせず、シェード単体の形に集中できるからです。
慣れてきたら小型LEDユニットにも広げられますが、最初の買い物では小さめのLED、開口部を測るための芯かカップ、紙の厚みを1種類決めるという3点に絞ると、店頭でも判断がぶれません。
作り方|風船を型にした和紙ランプシェードの手順
Step1 準備と作業台の養生
まずは机の上に新聞紙や養生シートを広げ、のりを薄めるカップ、刷毛、ちぎった紙を置くスペースを分けておきます。
作業面が狭いまま始めると、ぬれた紙同士が重なって貼りつき、1枚ずつ扱うつもりが塊になりがちです。
紙を置く場所、のりを置く場所、風船を回しながら貼る場所の3つに分けるだけで、工程の流れが安定します。
風船は転がるので、マグカップや小鉢に口元を軽くのせて固定すると貼るときの姿勢が決まります。
吊るして作る方法もありますが、初心者なら支えのあるほうが紙の位置を見失いません。
手元に水を含ませた布巾やウェットティッシュを置いておくと、指先についたのりをこまめに拭けて、和紙の表面を汚しにくくなります。
Step2 風船サイズを決め、開口部のガイドを印つけ
球体の大きさは風船で決まります。
高さ約18cmの風船を使うと、このくらいのサイズだと手に持ったときの収まりがよく、貼る面積も追いやすい印象です。
最初の一作では、ふくらませすぎず、丸みに無理のないサイズで止めると表面のたるみが減ります。
次に、LEDを出し入れする開口部を決めます。
紙コップや芯を風船に当て、円の輪郭を鉛筆でうすくなぞると、貼らない範囲がはっきりします。
ここでガイドが曖昧だと、乾燥後に口がゆがみやすく、光源の出し入れでも縁に負担がかかります。
印は濃く描かず、風船の下側にくる位置へ静かに入れる程度で十分です。
Step3 紙を手でちぎる
和紙や半紙は、はさみで切るより手でちぎったほうが、ふちの繊維が光を受けたときにやわらかくにじみます。
大きさをきっちりそろえる必要はありませんが、最初は手のひらにのるくらいのサイズを中心にすると、曲面へのなじみ方がつかみやすくなります。
大きすぎるとしわが寄りやすく、小さすぎると貼る枚数ばかり増えて全体の流れが見えにくくなります。
地球儀型の作例では合計15枚を使う例もあります。
これは枚数を厳密に合わせるというより、全体を覆う量感の目安として見ると役立ちます。
半紙なら2〜4層を前提に、まず必要量を多めにちぎっておくと途中で手が止まりません。
色紙や厚手の紙は光を通しにくいので、2層から様子を見る構成のほうがまとまりが出ます。
私自身、ちぎり面の向きを少しずつ交差させて貼っていくと、点灯したときの光のムラが欠点ではなく表情に変わっていく感覚があって、この工程がいちばん楽しくなります。
裂いたふちが同じ方向にそろうより、向きが散っていたほうが、灯りに奥行きが出ます。
![ランプシェードを手作り!和紙で子供でも作れる自作地球儀型ランプ [工作・自由研究] All About](https://imgcp.aacdn.jp/img-a/1200/900/aa/gm/article/4/7/6/1/1/4/1533196712/topimg_original.jpeg)
ランプシェードを手作り!和紙で子供でも作れる自作地球儀型ランプ [工作・自由研究] All About
お部屋の空間を演出してくれるランプシェード。子供と一緒にお花紙や和紙を貼ったランプシェードを手作りしてはいかかでしょう。夏休み工作や自由研究としてもオススメの柔らかな光が射す、和紙などの紙の素材を生かしたランプシェードの作り方を紹介します。
allabout.co.jpStep4 のりを1:2で薄める
のりは1:水2を基本にして、カップの中でよく混ぜます。
目安は水のようにしゃばしゃばではなく、刷毛を入れたときに少しだけ粘りが残る状態です。
薄めすぎると紙の繊維がほどけやすく、風船の上で動かしただけで端が崩れます。
逆に濃すぎると刷毛の跡が残って乾燥ムラの原因になります。
実際に何度か作っていて感じるのは、刷毛のすべりが“とろっ”と軽くなるくらいの濃度だと、紙が破れにくく、表面も落ち着きます。
のり液は一度で大量に作るより、少なめに作って足すほうが濃度を保ちやすく、途中で水っぽくなりすぎません。
刷毛にはたっぷり含ませず、縁から液だれしない量を保つと、球体の表面に余分なのりがたまりにくくなります。
Step5 1層目を均一に貼る
1層目は骨組みを作るつもりで、風船の表面へまんべんなく貼っていきます。
先に風船へ薄くのりをのばし、その上に紙を置いてから、さらに上から刷毛で軽くなでると位置が決まりやすくなります。
刷毛を強く押しつけると紙が伸びてしまうので、中央から外へ空気を逃がすくらいの力で十分です。
この層では重なり幅をそろえる意識が欠かせません。
隙間が多いと次の層で埋める量が増え、逆に一か所だけ厚くなると光がそこだけ鈍く見えます。
風船を少しずつ回しながら、貼れていない部分を探して埋めていくと、球体全体の密度が整います。
開口部のガイド線までは紙を入れず、円の輪郭を残しておくと仕上がりがきれいです。
Step6 2〜4層目を交差させて重ね貼り
2層目以降は、1層目の継ぎ目をまたぐように向きを変えて重ねます。
半紙なら2〜4層が目安で、最初の一作は2層貼った段階で一度全体を見て、透け方と強度のバランスを判断すると進めやすいのが利点です。
光をふんわり回したいなら3層前後、存在感を少し強めたいなら4層まで重ねる、という感覚で十分です。
厚手の和紙や色紙は、重ねるほど光を止めるので2層から始めるほうがまとまります。
貼る方向を毎回ずらすと、継ぎ目が一列に並ばず、乾いたあとに表面の弱い筋が出にくくなります。
刷毛ものりも薄く均一に保ち、紙を貼るたびに表面をならしていくと、重ね貼りでもごわつきが残りません。
ℹ️ Note
球体を一周ごとに区切って貼ると、濡れた部分へ手が触れにくくなります。上半分、横帯、下半分の順に進めると、持つ場所に迷いません。
Step7 乾燥
貼り終えたら、風通しのよい場所で自然乾燥させます。
乾燥時間の目安は6〜24時間で、表面が乾いて見えても内側に水分が残っていることがあります。
持ち上げたときにひんやり感が残るうちは、まだ紙が締まり切っていません。
早く触ると、せっかく出た丸みが指の圧でへこみます。
ドライヤーを使う場合は、風を一点に当て続けず、距離をとって低温で短時間ずつ動かします。
近づけすぎると紙の端が反り、表面の張りが不揃いになります。
私は途中で何度も向きを変えるより、いったん置いて触らないほうが、乾燥後の球がきれいに残ることが多いと感じます。
Step8 風船の取り出しと縁の補強
乾いたら、風船の口元をゆっくり切って空気を抜きます。
勢いよく割ると、内側へ紙が引っぱられて縁が乱れやすいので、しぼむ速度を落としながらシェードから離していくのがコツです。
内側に軽く貼りついている部分があっても、指先で少しずつはがせば球体は保てます。
開口部の縁は、この段階で形を整えます。
ギザつきが気になるところは手でそっとちぎってならし、細い紙片を一周重ねて補強すると、出し入れのたびに傷みにくくなります。
縁だけもう一度のりを薄く入れて締めると、口元がふにゃっとせず、見た目も落ち着きます。
Step9 LED設置と点灯テスト
光源は電池式LEDキャンドルや小型LEDユニットを使い、紙に直接触れない位置へ置きます。
DAISOの電池式LEDキャンドル2個入りの例は約3.7cm×3.7cm×4.8cmで、球体の中に収めても存在感が出すぎない寸法です。
開口部に余裕があると出し入れのたびに縁をこすらず、内部のバランスも取りやすくなります。
点灯したら、光の広がり方だけでなく、熱がこもっていないか、においが出ていないか、紙が変形していないかを最初に見ます。
和紙シェードでは白熱球よりLEDのほうが相性がよく、同じ明るさ感でも発熱の蓄積を抑えやすいので、この構成なら紙の風合いを残したまま扱えます。
小型の電池式LEDは手のひらに収まるサイズで、内部に入れても重心が暴れません。
Step10 吊り・置きの仕上げと微調整
置き型にするなら、シェードがぐらつかない位置を探して開口部を下に向け、必要なら縁の一部をほんの少し整えて接地面を安定させます。
吊り型に寄せるなら、上部に穴を開けるより、縁近くに軽い糸を通して荷重を分散させたほうが球体の印象を崩しません。
どちらも、完成後に強く押して形を直すより、紙片を足して微調整するほうが表面が自然に見えます。
点灯したとき、明るすぎる部分があれば同じ紙を1枚だけ重ね、暗い部分はそのまま残すと、手仕事らしい表情になります。
均一さだけを目指すより、繊維の重なりや裂き目の揺らぎを少し残したほうが、和紙ランプシェードらしい灯りになります。
球体タイプは風船の丸みがそのまま形になるので、最初の一作でも完成像がつかみやすく、工程ごとの変化もはっきり楽しめます。
失敗しやすいポイントと対処法
紙が破れる/めくれる
貼っている途中に紙が裂けるときは、のりを含ませすぎて繊維がほどけているか、位置を直そうとして指先で引っぱっていることが多いです。
特に半紙は、濡れた状態では思った以上に弱くなるので、ずらして合わせるより、その場でそっと押さえて密着させるほうが傷みません。
水でゆるめたのりを使って薄く重ねるのが基本ですが、実際に作ると「貼る」というより「置いてなじませる」感覚のほうがうまくいきます。
編集部の経験では、乾燥後の補修を内側だけで済ませる事例が多く、表面の繊維感を残したまま整えることが可能な場合がよくあります。
乾かない・べたつく
表面がいつまでも冷たく、触るとべたつくときは、のりの厚塗りか通気不足が原因です。
重ねた枚数そのものより、1枚ごとののりが多すぎるほうが乾燥を引っぱります。
紙の上にのりをのせるというより、風船表面と紙の間を薄い膜でつなぐイメージにすると、乾いたあとに締まりが出ます。
風を当てるなら、扇風機の弱い風を離して使うくらいで十分です。
一方向から当て続けると、乾いた面だけ先に縮んで縁が反り、丸みが崩れます。
乾きが遅いからといって濡れたまま持ち上げると、表面は乾いて見えても内側の層がずれてしまいます。
乾燥中に触りたくなる工程ですが、ここで待てると仕上がりの差が出ます。
形が歪む
球体がいびつになるのは、乾かすときの支え方で起きることが多いです。
糸で一点だけ吊るすと、その一点に重さが集まって、上は締まり、下は引っぱられて縦長に寄ります。
丸く残したいなら、台座にのせるか、下側を広い面で受ける置き方のほうが形が安定します。
UNAU MAGAZINE 和紙のランプシェードDIYのような球体手順でも、型の丸みをどこで支えるかが完成度に直結します。
乾いたあとに少しへこんだ場合は、水をかけるのではなく、霧吹きで軽く湿らせてから手で戻すと整えやすくなります。
びしょ濡れにすると再び繊維が緩みすぎるので、表面がわずかにしっとりする程度で十分です。
私も吊って乾かして縦につぶしたことがありますが、その後は浅い器にのせて下から受けるようにしたら、球のラインが揃いました。
光が透けない/ホットスポットが気になる
点灯してみて思ったより暗いときは、紙の層が厚くなりすぎています。
特に同じ場所へ補修を重ねた面は、消灯時にはきれいでも、灯りを入れると鈍く見えます。
その場合は、暗い面の内側だけを軽くこすって厚みを落とすと、外観を崩さずに抜け感を戻せます。
次に作るなら、同じ紙でも1層減らすだけで印象が変わります。
半紙や淡い色の和紙のほうが、光がふわっと回りやすいのが利点です。
反対に、LEDの位置だけまぶしく見えるホットスポットは、その部分だけ紙が薄すぎる状態です。
そんなときは内側に薄い半紙を1枚だけ足すと、光が一気にやわらぎます。
重ねれば重ねるほど安心というわけではなく、1枚だけ加えるほうが表情を壊しません。
暗いと感じた面を全部厚くするのではなく、明るすぎる面と暗すぎる面を点灯しながら分けて見ると調整が早いです。
ℹ️ Note
光の見え方は消灯時の白さではなく点灯時の抜け方で決まります。補修や追加は外側より内側で行うと、手仕事の表情を残したまま調整しやすくなります。
開口部が小さい・LEDが触れる
開口部が狭すぎるとLEDユニットの出し入れで縁を傷めやすく、LEDが紙に触れる状態は避けるべきです。
見た目よりも一回り余裕を持たせて、出し入れがスムーズにできる開口にしてください。
小さく作りすぎた場合は、開口部を一周ぶん少し切り広げてから、細長い紙で補強リングを作ると立て直せます。
切るだけだと縁が弱くなるので、あとから輪を足して締めるのが判断材料になります。
補強リングは本体より少し厚めの紙でもなじみます。
私は最初、口元を小さくすると見た目が整うと思っていましたが、実際は出し入れできる余白があるほうが長持ちしました。
底が安定しない
置き型でぐらつくときは、底面の乾かし方で差が出ます。
丸いまま乾燥させると接地する点が定まらず、置くたびに角度が変わります。
まだ十分に硬化する前の段階で、底面をそっと平らな面に当てておくと、接地部分だけが自然に整って安定します。
底面は乾く前にそっと平面に当てると安定しやすいんですよね。
強く押すと球体全体がつぶれるので、形を作るというより、接地のクセをつける感覚です。
それでも落ち着かないときは、円形の台座を足すと収まりがよくなります。
厚紙で輪郭を作り、その上に障子紙をかぶせると、シェード本体の雰囲気を崩さずに支えを増やせます。
底を無理に切って平らに取りすぎるより、別体の台座で受けたほうが球体の表情が残ります。
置いたときに少し揺れる程度なら、底面そのものを削るより、支える面を足したほうが見た目も整います。
安全に使うための注意点|LED・サイズ・熱対策
LED限定・禁止事項
紙のシェードは見た目が軽やかなぶん、安全面では前提をはっきり決めておいたほうが落ち着きます。
光源はLEDだけに絞るのが基本です。
ロウソクは火そのものを持ち込みますし、白熱電球も紙の近くで使うには熱が大きすぎます。
紙は可燃素材なので、ここをあいまいにすると作品の雰囲気より先に危険が立ち上がります。
市販の和紙照明でも、この考え方に沿うほうが無難です。
たとえばAsano Washi LampsはTortoise General Storeの製品ページでE17・25W maxという表記が見られますが、これはソケット側の上限を示すもので、DIYで白熱球を積極的に使ってよいという意味ではありません。
和紙シェードの自作では、そこからさらに保守的に見て、LED限定で運用したほうが安心です。
同じくらいの明るさを取る場面でも、白熱25W相当とLEDでは熱のたまり方がまるで違います。
実際、紙の表情を楽しむ照明は明るさを競うものではないので、発熱の少ないLEDを選ぶほうが理にかなっています。
球体シェードのような軽い工作なら、電池式のLEDキャンドルが相性のよい選択肢です。
DAISOの電池式LEDキャンドルのような小型モデルは手のひらに収まる大きさで、内部に入れても見た目のバランスを崩しません。
『&あんふぁん』の子ども工作の文脈でも100均LEDライトが使われていて、火を使わないことがこの手の工作の前提になっています。

「ランプシェード」の作り方。風船と紙で完成!100均LEDライトを灯して | &あんふぁん
オリジナルのランプシェードの作り方を紹介します。風船と和紙や半紙、そして100均のLEDライトを使って作ります。灯りを灯せば、暗い夜もウキウキ!身近なアイテムで手軽に作れるので、子どもとの工作にもおすすめです。
enfant.mediaサイズ・開口部と換気
安全は光源の種類だけで決まらず、シェードの大きさや口の開け方でも差が出ます。
LEDだからぴったり詰めてよいわけではなく、ユニットのまわりに空気が動く余白を残しておくと熱がこもりにくくなります。
前の工程でも触れた通り、見た目優先で口を小さく締めすぎると、出し入れのたびに紙をこすって傷めるだけでなく、空気の逃げ道まで減ってしまいます。
目安としては、開口部はLEDユニットの直径に対して5〜10mm以上の余裕を見ておくと扱いやすく、換気も確保しやすくなります。
たとえばDAISOの小型LEDキャンドルは約3.7cm径なので、入るかどうかぎりぎりではなく、少し遊びがある状態のほうが穏やかです。
触れずに出し入れできることと、内部に熱気がたまりにくいことはつながっています。
LEDは白熱に比べ発熱が小さい傾向がありますが、密閉状態では温度が上がることがあります。
一次資料の数値が確認できない場合は、初回は短時間の試験点灯で表面温度やにおいを確認し、長時間無人点灯は避けるなど安全運用のルールを明確にしてください。
⚠️ Warning
置き型の球体は、光源が紙に触れない余白と、空気の通り道の両方を意識すると安定します。口元をきゅっと絞るより、少し開いた形のほうが使っていて気を張らずに済みます。
初回テストと運用ルール
完成した直後は、いきなり長時間点けっぱなしにせず、最初の点灯で様子を見る時間を取ると安心です。
初回は10〜15分ほどの試験点灯にして、表面を手で触れ、においが出ないか、紙が波打ったり変形したりしないかを見ます。
私はこのとき、手を添えたまま静かに見ています。
熱やにおいがなければ、和紙の陰影だけがゆっくり広がっていき、そこでようやく作品として落ち着いて見えてきます。
この確認は、明るさのテストというより、熱の逃げ方を見る工程です。
表面の一部だけがぬるくなるならまだしも、口元や上部に熱が集まる感触があるなら、開口が足りていないか、光源との距離が詰まりすぎています。
紙のにおいと、接着剤のにおいは区別しておきたいところで、焦げを思わせるにおいが混じる状態は避けたいサインです。
日常の運用でも、長時間の無人点灯は避けるという線引きが必要です。
電池式LEDキャンドルは連続点灯時間の長い製品もありますが、長く点くことと、紙シェードの中に入れて放置してよいことは同じではありません。
夜の間ずっとつける照明というより、在室中に灯りの表情を楽しむものとして扱うと、紙もののDIYらしい距離感になります。
子どもと作る場合の注意
子どもと一緒に作るときは、火を使わないことに加えて、材料そのものへの配慮も必要です。
球体の型に風船を使う作り方は手軽ですが、風船はラテックス製が多く、ラテックスアレルギーがある場合は触れる段階で避けたほうがよい素材です。
ふくらませる、押さえる、割るといった工程まで含めて接触機会が多いので、ここは工作の前提として見ておきたいところです。
道具まわりでは、開口部を整えるはさみやカッター、乾燥を早めたくなったときのドライヤーなど、子どもが勢いで触ると危ない場面が出ます。
一般的な球体ランプの作り方のような基本手順を見ると工程はシンプルですが、刃物で縁を切る場面と、熱風を近づけたくなる場面は別ものです。
紙がやわらかい状態ほど切り口がぶれやすく、大人が持ち、子どもは貼る・置く・選ぶ役に回るほうが作業が整います。
子ども工作では、完成度より運用の単純さが向いています。
光源を電池式LEDに固定して、点灯は大人が管理する形にすると、作ったあとも扱いがぶれません。
灯りをともす体験は楽しいですが、安全のルールまで作品の一部として組み込んでおくと、和紙のやわらかさを気持ちよく楽しめます。
和紙・半紙・障子紙の違いとおすすめの選び方
半紙
球体のランプシェードを最初に作るなら、紙は半紙から入ると流れがつかみやすいのが利点です。
工程はシンプルで、まず風船をふくらませて全体の大きさを決め、口を残したい位置に開口部の印をつけます。
風船を型にしたまま、半紙を手でちぎっていくと、切り口がまっすぐにならず、繊維の細い毛羽がふちに残ります。
この毛羽が光を受けると、境目だけがふわっとほどけたように見えて、夜の静けさに合うにじみ方になります。
私もこの質感がいちばん「和紙の灯りらしい」と感じます。
貼るときは、のりをそのまま使うより、水で薄めてやわらかくしたほうが紙となじみます。
のり1に対して水2の配合にすると、半紙のような薄い紙だとこのくらいの軽さが扱いやすいのが利点です。
半紙を一枚ずつ置いていくというより、少し重なるように貼り重ねて面を作るイメージで進めると、乾いたあとに薄いところと厚いところの差がそのまま表情になります。
球体の作り方とも相性がよく、風船の丸みに沿って小さな紙片を重ねるだけで、初心者でも形がまとまりやすくなります。
半紙の利点は、失敗しても修正の筋道が見えやすいということです。
貼っている途中で隙間が見えたら、その上にもう一枚重ねればよく、透けすぎる部分だけ補強することもできます。
全体が貼れたらしっかり乾燥させ、紙が自立する固さになってから風船をしぼませて取り出します。
口の部分は最初の印がガイドになるので、ここでLEDを入れるための開口が自然に残ります。
仕上げに電池式LEDを中へ置くと、半紙の繊維が点の光を面に変えて、やわらかな拡散光になります。
ナチュラルで静かな雰囲気に寄せたいなら、まず半紙が基準になります。
100均和紙
100均の和紙は、半紙よりも「見せたい色や柄」が先にあるときに向いています。
DAISOCan★Doでは和紙折り紙や和紙素材がそろい、Seriaでも和風紙アイテムが見つかります。
桜色、藍色、金銀の模様入りなど選択肢が広いので、置いたときの昼の見え方まで含めてデザインできます。
作り方の流れは半紙と同じで、先に風船サイズを決め、開口部の印付けをしてから紙を貼っていきます。
ただ、100均和紙は商品ごとに厚みが違うので、ここで半紙と同じ感覚のまま進めると透け方がぶれます。
薄いものは一枚だと光が抜けすぎ、厚いものは二枚重ねると急に光を通さなくなります。
そこで、最初から全面を埋めるより、数枚貼った段階で透け感の傾向を見ながら重ね貼りの回数をそろえると、完成後の明るさが安定します。
柄入りの和紙を使う場合も、紙を手でちぎる工程は省かないほうがまとまります。
はさみで四角く切るとパーツの境界がそのまま見えますが、手で裂くと柄の切れ目がなじんで、貼り継ぎの線が目立ちにくくなります。
色を強く出したいところだけ二重にして、白っぽい和紙は一重にとどめる、といった調整も100均和紙の面白さです。
乾燥後に風船を取り出し、内部へLEDを入れると、同じ球体でも半紙より装飾性のある表情になります。
はっきり色柄を見せたいなら、100均和紙のほうが狙いを作りやすいのが利点です。
障子紙
障子紙は、紙片をたくさん散らして貼るというより、面を整えて構成したいときに向いています。
半紙のような繊維の揺らぎより、すっきりした輪郭を出したいときに相性がよく、球体よりも四角柱や円柱のアレンジで持ち味が出ます。
障子紙は面がそろうので、灯りを入れたときの四角い影がきゅっと締まり、空間が少し静かに見えるんですよね。
扱い方は、まず型を決めるところからです。
球体なら風船サイズを決めて開口部の印をつけ、四角い形なら厚紙などで骨格を作って面ごとに寸法を取ります。
障子紙は大きめの面で貼れるので、のりを薄めてから広い範囲に均一にのせると、表面が落ち着きます。
重ね貼りは一枚ずつ細かく足すというより、必要な部分だけ補強する考え方のほうが向いています。
紙目がそろっているぶん、面のゆがみがそのまま見えるので、貼る前に紙を置く位置を決めてから一気にのせると整いやすくなります。
100均でもDAISOの障子紙商品があり、張り替え用として面積が大きいものもあります。
こうした障子紙の中には、伝統的な手漉き和紙というより、機械漉きや化学繊維主体の“和紙風”として見るほうが実態に近いものもあります。
ただ、DIY素材として考えると、丈夫で扱いやすく、面を作る用途にはむしろ都合がいい場面があります。
貼り終えたら乾燥させ、型や風船を外し、開口からLEDを設置します。
光の拡散は半紙より均一で、色むらより形の端正さが前に出る紙です。
ℹ️ Note
選び分けに迷ったら、光をふわっとぼかしたいなら半紙、色や柄を主役にしたいなら100均和紙、線と面をすっきり見せたいなら障子紙、という軸で考えるとぶれません。
お花紙をアクセントに使う
色の変化をもう少し遊びたいときは、お花紙をベース材ではなくアクセントとして重ねるとまとまります。
お花紙だけで本体を作ると薄すぎて形が保ちにくいので、土台は半紙で作り、その上に薄い色を部分的に足す構成が安定します。
桜色や淡い水色を一部に重ねるだけでも、LEDを入れたときに白一色より奥行きが出ます。
進め方は、半紙で基本の球体を作るところまでは同じです。
風船サイズ決め、開口部の印付け、半紙を手でちぎる、のりを薄める、重ね貼り、乾燥まで済ませてから、色を足したい場所にお花紙を重ねます。
この順番にすると、強度を半紙で確保したうえで色だけを乗せられます。
お花紙は水分を含むと縮みやすいので、広く貼るより小さな面積に分けて置いたほうが、乾いたあとにしわが味として残りやすくなります。
乾燥後に風船を取り出し、LEDを設置すると、色紙を重ねた部分だけわずかに光の濃度が変わります。
単色でまとめた半紙の灯りに、花びらの影が差したようなニュアンスが出るのがこの組み合わせのよさです。
色を前面に出したいなら100均和紙、白を基調にごく薄い差し色を入れたいなら半紙+お花紙、という使い分けにすると狙いが整理しやすくなります。
アレンジ例|地球儀風・葉っぱ模様・円錐型・四角柱型
地球儀風
球体の基本形を再現できたら、見た目の発展として楽しいのが地球儀風です。
水溶きのりをのり1:水2ほどに調整し、色紙を貼り重ねると、紙の合計は15枚がひとつの目安になります。
ここでは青系をベースにし、その上へ大陸の形に切った紙をのせると、ただの色遊びではなく「地図」として読める面白さが出ます。
大陸パーツは厳密な形にこだわりすぎなくても成立します。
むしろ少し単純化したほうが、点灯したときに輪郭がつぶれず、遠目でも地球儀らしさが残ります。
私自身、このアレンジでは青を一色で済ませず、淡い青と深い青を混ぜたほうが表情が出ると感じています。
青の濃淡を変えると“海の深さ”まで感じられて、作っている最中からぐっと楽しいんです。
学習机や子ども部屋に置くと、工作でありながらちょっとした教材のようにも見えて、昼と夜で印象が変わります。
地球儀型は、100均材料でここまで見せ方を変えられる好例です。球体はもともと初心者向きの型ですが、配色に意味を持たせるだけで完成後の存在感が一段上がります。
葉っぱ模様
自然な表情を出したいなら、葉っぱ装飾の考え方がよく合います。
風船を型にした半紙ランプの延長で、半紙のちぎり片を葉脈の流れを意識して重ねると、球体に植物の気配が宿ります。
この模様は、葉っぱを一枚のシルエットで貼るというより、細長く裂いた紙や小さなちぎり片を少しずつ重ねていくほうがきれいです。
中心から外へ筋を伸ばすように置くと、点灯前はやわらかな陰影、点灯後は葉脈の線がふっと浮いて見えます。
半紙は毛羽立ちが残るので、境界がきっぱり出ず、模様の輪郭が光の中でなじみます。
この曖昧さが、葉っぱ模様ではむしろ魅力になります。
色を足すなら緑の和紙を少量だけ重ねる方法もありますが、白い半紙だけで仕上げても十分に雰囲気が出ます。
面を塗り分ける装飾ではなく、繊維の重なりで柄を見せる発想なので、ナチュラルな部屋にも浮きません。
球体のふんわりした光に、葉の筋だけが静かに乗る感じがあり、やさしい表情づくりに向いています。
円錐型
球体から一歩進めて、造形そのものを変えたいときは円錐型が面白い選択肢です。
和紙専門店の作例のように、和紙や紙糸を使って縦のラインを見せると、照明というよりオブジェに近い雰囲気になります。
ここでは紙を貼る前の型紙づくりが出来栄えを左右します。
展開図のつなぎ目がずれると先端がねじれ、底面がわずかに歪むだけでも直立したときの安定感が崩れます。
円錐は、曲面そのものはシンプルでも、底の真円に近いラインと垂直の出方で印象が決まります。
貼り終えたあとに少し傾いて見える個体は、ほとんどが底面の精度に原因があります。
紙糸をアクセントに使う場合も、先端から底へ向かって均一に流すとシャープに見え、途中で間隔が乱れると手作り感が前に出ます。
そこをどう見せたいかで、整える方向が変わります。
光を入れたときの見え方も球体とは別物です。
円錐は面の傾斜があるぶん、明るい側から暗い側へ影がなだらかに落ちて、グラデーションが自然に生まれます。
実際に置いてみると、その影の移り方が“オブジェ感”を引き立てます。
柔らかな拡散光というより、形そのものを見せる灯りです。
机上の一点に置くと視線が上へ抜けるので、同じ和紙でも少しモダンな方向に振れます。
四角柱型
線と面を整えて見せたいなら、四角柱型が相性のいいアレンジです。
和紙と灯りの発想では、厚紙や二つ折りカードで骨格を作り、そこへ障子紙を貼って面構成にしていきます。
障子紙には300円帯の例もあり、広い面を一気に取れる素材として扱いやすい組み合わせです。
球体のように全周を均一に貼るより、前・後・左右の面それぞれをどう見せるかで完成度が決まります。
骨格は、工作用の厚紙で四角い筒を立ててもいいですし、二つ折りカードを連結して簡易フレームにしても成立します。
カードを使うと折り線がそのまま角のガイドになるので、直線が取りやすく、置いたときに輪郭が締まります。
そこへ障子紙を一面ずつ貼ると、半紙の繊維感とは違う、すっきりした明かりになります。
和紙の柔らかさは残しつつ、見た目は建築的です。
四角柱型は置き型スタンドと組み合わせたときの収まりもいい形です。
面で光を受け止めるので、壁際や棚の上に置くと光の広がり方が落ち着いて見えます。
カードや厚紙の骨格があるぶん、装飾も加えやすく、面ごとに紙の色を変えたり、一面だけ透け感を強めたりといった構成にも向きます。
球体が「ふわっ」と光るなら、四角柱は「面で灯る」感覚で、和紙の見せ方を別方向へ広げてくれます。
まとめ|まずは“高さ18cmの球体”から。安全チェックと次の一歩
まずはDAISOCan★DoWattsなどで紙・のり・風船・電池式LEDを揃え、先にLED本体を測って開口部の寸法を決めるところから始めると流れがぶれません。
最初の1個は高さ約18cmの球体に絞ると形を整えやすく、乾いたあとに点灯して、光が強すぎるなら紙を重ね、暗いなら重なりを減らすという調整に入れます。
安全面では、光源はLEDだけに限定し、開口部まわりの余裕を残し、乾燥が済んでから初回の試験点灯を行うこと、つけっぱなしで無人にしないことを押さえておけば外しません。
最初の1個が灯る瞬間、和紙越しの影が壁にふわっと広がって、手作りの灯りならではの高揚をきっと感じます。
1個うまくいけば、次は半紙・100均和紙・障子紙で透け感を比べたり、置き型の台座や吊り型のハンガーづくりに広げたりと、楽しみ方が自然に増えていきます。
紙ごよみの編集チームです。和紙の歴史・産地・クラフトの最新情報をお届けします。
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